ROUNDDOWN関数の使い方 1円未満の端数を切り捨てて消費税を計算する

1円未満の端数を切り捨てて消費税を計算するROUNDDOWN 関数

ROUNDDOWN関数
ROUNDDOWN関数

エクセルの関数技 ROUNDDOWN関数の使い方

1円未満の端数を切り捨てて消費税を計算する

消費税の計算には、消費税率が0.08と小数点を含んでいるので、計算結果にも1円未満の端数が含まれる場合があります。
1円未満の端数をどうするかという端数処理は事業者に任されていますが、大量の計算は大変ですので、ROUND系関数の出番です。
Excelで切り捨てしたい時は、ROUNDDOWN(ラウンドダウン)関数です。
今回は、お見積書の消費税の計算です。1円未満をどうするか。切り捨てですね。
(サンプルファイルは、こちらから 関数技16回サンプルデータ

切り捨てしたい ROUNDDOWN 関数

1円未満の端数を切り捨てて消費税を計算するには?
指定桁数での切り捨てには、ROUNDDOWN 関数を使います。

指定した桁数で数値の「切り捨て処理」をするには、ROUNDDOWN関数を使います。

=ROUNDDOWN(数値,桁数)
■数値を指定した桁数で切り捨てる


消費税の計算では、合計請求額の8%に当たる数値について、1円未満を切り捨てる場合が多いのです。

ROUNDDOWN関数 見積書で消費税を計算

消費税8%の計算をしてみましょう。この例では分かりやすいように、E15セルに消費税の欄を設けています。
ROUNDDOWN関数1
合計額(E14セル)の8%を求めるには、「E14*0.08」という式をE15セルに入力します。
ROUNDDOWN関数2
さらに、いま入力した「E14*0.08」をROUNDDOWN関数の引数「数値」に指定して、切り捨て処理をしましょう。桁数を0に指定しました。

=ROUNDDOWN(E14*0.08,0)
「1円未満を切り捨てる」には、小数点以下を切り捨てることなので、ROUNDDOWNの引数「桁数」を「0」にします。

これで1円未満を切り捨てた消費税が計算できました。(E15セル)
ROUNDDOWN関数3
合計を入力して、表は完成です。ROUNDDOWN関数4

ROUNDDOWN関数と桁数の関係

≪考え方≫
▲小数部分で切り捨てる場合はプラスの数で、「何桁目まで残すか」を指定します。(だからプラスと考える)

整数部分で切り捨てる場合は、マイナスの数値で、「何桁目まで削るか」を指定します。(だからマイナスと考える)

問題では、小数点以下を切り捨てたいので桁数を「0」にしました。
ROUNDDOWN関数5