勤務が日付をまたぐ場合の給与計算

日付をまたぐ場合の給与計算 Excel2016
日付をまたぐ場合の給与計算

アルバイトの給与計算で、「退社」が「午前0時」を超える場合の「勤務時間」管理を考えます。

Excel2016,2013 時間の計算 中級技3 5回

夜勤のアルバイトの給与計算~時間の計算

Excelの給与計算で、「退社」が「午前0時」を超える場合の「勤務時間」管理を考えます。 コンビニの深夜営業問題が深刻化していますね。深夜営業は利用客が少なければ、利益が出ないどころかマイナスになってしまう場合もあります。さらに人手不足は増すばかり、しかたなく深夜はオーナーがワンオペ。このような現状では、 日本から24時間または深夜営業のコンビニは一部の都会を除いて姿を消すかもしれません。海外では深夜営業のコンビニなどほとんどありません。
おまけに、日付をまたぐ時間の計算方法も面倒ですからね。
時間の計算の考え方は、Excel共通です。Excelバージョン:2016201320102007200320022000

日付をまたぐ夜勤のアルバイトの給与計算

タイムカードから出社時間と退社時間を入力した表をサンプルとして使います。(この時点では深夜の時給等はまだ考慮していません。)

翌日の日付時間から前日の時間を引くには

E3セルに9月1日の勤務時間を出します。午前0:00をまたぐ勤務時間の計算では、そのまま引き算を行うとエラーになってしまいます。
エクセルが時刻をシリアル値で管理しているからです。
そこで、サンプルのように退社時刻が午前0:00を過ぎる場合は、退社時刻に1日分(24時間)という意味で1を加算してやります。 式は、E3=D3+1-C3 となります。

時刻はシリアル値

この式では、終了時刻に「1」を加えてから開始時刻を差し引いて、 正しい勤務時間を計算しています。
このようなことをする理由ですが、
Excelでは、1日を「1」に対応させた「シリアル値」という数値で日時を管理 し、 期間や時間の計算もこの「シリアル値」を利用して行われるからです。

時刻のシリアル値では、「20:00」(または「20時間」)は「20/24」の値のことです。

終了時刻だけが「5:00」などの「24:00」以降の時刻になる場合に 勤務時間を求める時は、終了時刻にシリアル値で「1日」に相当する「1」を加えて終了時刻を次の日の時刻として計算を行います