行を挿入するマクロ

行を挿入するマクロの記録をしてみましょう。
さあ、今日もおきまりの実習ですよ。
（1）マクロの記録を開始、
（2）B3：C4のセル範囲を選択し、
　　［挿入］メニューから［行］を実行します。
（3）選択した2行分の行が挿入されます。
マクロの記録を終了します。Excel2013で記録マクロを作成する手順は以下の動画をご覧ください。

今回はステータスバーから（1）マクロの記録を開始しましょう。

（2）マクロの記録ダイアログが表示されます。OKをクリックして開始します。

B3：C4のセル範囲を選択し、リボンのホームタブにあるセルグループから挿入ボタンの?▼を押し下げて

シートの行を挿入を実行します。

（3）選択した2行分の行が挿入されます。 マクロの記録を終了します。

記録されたマクロのコードです。選択範囲は2行分ですが、コードは、Selectionに対して、Insertメソッドを使っています。

同様に、1行挿入するマクロの記録をしましょう。
（1）マクロの記録を開始

（2）B3セルだけを選択し、［挿入］ボタンから［シートの行を挿入］を実行します。

1行挿入されていますマクロの記録を終了します。。

1行挿入のマクロをVBEで表示したところです。Range("B3")に対してInsertメソッドを使っています。

作成した2行分の行を挿入するマクロを見てみましょう。

Sub Macro2()
    Range("B3:C4").Select
    Selection.EntireRow.Insert
End Sub

と記録されていますが、汎用的に使うコードとしては、Range("B3:C4").Selectは、なくても先に範囲を選択しておけば、必要な行が挿入されます。

コードの説明です。

Range("B3:C4").Select

　　　　　　　B3:C4の2行選択しています。　

Selection.EntireRow.Insert

　　　　　Selectionの行全体に空白行を挿入します。

EntireRowは、対象のRangeオブジェクトを含む行全体を表すプロパティです。

もし、1行挿入したいのであれば、選択するのは、1行分のセルだけでいいことになります。
SelectionをActiveCellに変えても、1行挿入することができます。 　

汎用的に行を挿入するマクロコードは、以下のようになります。

Sub 行挿入マクロ()
    '先に行を選択しておくこと
    Selection.EntireRow.Insert
End Sub    

5、6行に新規で行を挿入したいとき、以下のように書くことができます。

Sub 行挿入マクロ2()
    Range("5:6").Insert
End Sub    

Sub 行挿入マクロ3()
    Rows(5).EntireRow.Insert
    Rows(6).EntireRow.Insert
End Sub    

ActiveCellの1行下に行挿入をする場合は、Offsetプロパティを使い次のように記述します。

Sub 行挿入マクロ4()
	ActiveCell.Offset(1, 0) .EntireRow.Insert
End Sub

C列、B列に列を挿入したい場合は、次のように記述します。

Sub 列挿入()
    Columns("C").EntireColumn.Insert
    Columns("B").EntireColumn.Insert
End Sub

ActiveCellの位置に列を挿入したい場合は、次のように記述します。

Sub 列挿入2()
    ActiveCell.EntireColumn.Insert
End Sub