TRUNC関数 金種表を作る
EXCEL関数 41回
金種表を作成するには?
どの金種を何枚用意すれば目的の金額になるかを表したのが金種表です。
給与が現金支給の頃は経理は金種表を作成していました。
社員が多いと大変な作業でしたが、
表計算ソフトで金種表を作ると、間違いもなく、時間もかからないのでパソコンの威力を思い知らされたものです。
Excelバージョン:
(サンプルファイルは、こちらから 関数技41回サンプルデータ)
TRUNC関数で 金種表を作成する
今でも給料だけでなく、現金で支払うケースは頻繁にあると思います。
Excelで金種表を作ってみましょう。
■金種表をつくるのに、利用する関数
TRUNC関数
指定桁数以下を切り捨てます。切り捨てるは、「ないものとする」いう意味です。
書式 TRUNC(数値,桁数)
引数「桁数」を省略すると,小数を切り捨てて,整数にします。
MOD関数
除算(割り算)の余りを求める関数です。
Excelで金種表を作ってみましょう。
■金種表をつくるのに、利用する関数
TRUNC関数
指定桁数以下を切り捨てます。切り捨てるは、「ないものとする」いう意味です。
書式 TRUNC(数値,桁数)
引数「桁数」を省略すると,小数を切り捨てて,整数にします。
MOD関数
除算(割り算)の余りを求める関数です。
まず、以下の表で社員に支払う給与の金種表をつくります。
1万円札は何枚必要か。
=B2/A3 と式を入力すれば、32.6548 となってしまう。
=B2/A3 と式を入力すれば、32.6548 となってしまう。
ここで、TRUNC関数を使って、小数点以下を切り捨てます。
TRUNC関数の引数「桁数」を省略すると,小数を切り捨てて,整数にしますから、1万円札の必要枚数になります。
この式を横方向にコピーしますが、A3セルは複合参照にしておきます。
1万円の必要枚数が出ました。=TRUNC(B2/$A3)
TRUNC関数の引数「桁数」を省略すると,小数を切り捨てて,整数にしますから、1万円札の必要枚数になります。
=TRUNC(B2/A3)
この式を横方向にコピーしますが、A3セルは複合参照にしておきます。
1万円の必要枚数が出ました。=TRUNC(B2/$A3)
次、\5,000 はどうしましょう。
=TRUNC(B2/$A3) を
そのままコピーして利用というわけにはいきません。
求めたい金種がセルA4ですので
=TRUNC(上段のあまりの金額/$A4)
に式を変更します。
余りを求めるのにはMOD関数、除算(割り算)の余りを求める関数の登場です。
上段のあまりの金額=MOD(B$2/$A3)
=TRUNC(上段のあまりの金額/$A4)に
あまりの金額を求める式を入れます。
=TRUNC(B2/$A3) を
そのままコピーして利用というわけにはいきません。
求めたい金種がセルA4ですので
=TRUNC(上段のあまりの金額/$A4)
に式を変更します。
余りを求めるのにはMOD関数、除算(割り算)の余りを求める関数の登場です。
上段のあまりの金額=MOD(B$2/$A3)
=TRUNC(上段のあまりの金額/$A4)に
あまりの金額を求める式を入れます。
=TRUNC(MOD(B$2,$A3)/$A4)
その下の金種は、式をコピーして利用できます。
入力された式は、右図のようになります。
TRUNC関数の代わりINT関数を使っても同様の金種表ができます。
INT関数は、数値の小数部分を切り捨てる働きをする関数です。