print関数はどのように使うのか、具体例。VBAユーザーの為のPYTHON
Pythonのprint()関数はどのように使えばいいか。VBAユーザーの為のPYTHON 02回
print関数徹底講義
Pythonのprint関数は、コンソール上に情報を出力するためによく使われる関数です。ここでは、その基本から応用まで、やさしく説明していきます。
(サンプルファイルは、こちらから
VBAユーザーの為のPYTHON#fn回サンプルデータ)
print()関数知れば知るほど面白い
【この記事で学べる内容】
●1.print関数で文字列を表示する
●2.print関数で数値を表示する
●3.print関数でリストを表示する
●4.print関数で辞書を表示する
●5.print関数で変数の値を表示する
●6.print関数で文字列と数値の連結をする
●7.print関数で区切り文字の変更
●8.print関数でformatメソッドを用いる方法
●9.print関数で f文字列を用いる方法
●10.print関数でformatメソッドの使い方をさらに詳しく
●11.print関数でformatメソッドで複数の値を挿入する時
●12.print関数でformatメソッドでキーを指定して挿入
●13.print関数でformatメソッドでインデックスを指定して挿入
●14.Pythonの長いコードの改行の仕方、print()関数内での改行
●15.print関数でformatメソッドでフォーマット指定をして挿入
●16.print関数で f文字列を用いる方法をもっと詳しく
●17.print関数f文字列で計算式の結果を埋め込む
●18.print関数f文字列でフォーマット指定
●19.print関数f文字列で数値を0埋めして文字列化
print()関数の使い方一覧
今回のコードはPythonのエディタである、PyCharm を使っています。補完機能が優れています。
1.【文字列を表示する】 文字列を表示するには、print()関数の中に文字列を引用符('または")で囲んで記述します。
2. 【数値を表示する】 数値を表示する場合は、引用符なしで数値をprint()関数に渡します。
3. 【リストを表示する】 リストは複数の値を格納できるデータ型です。リストをそのままprint()関数で表示することができます。
4. 【辞書を表示する】 辞書はキーと値のペアでデータを格納するデータ型です。辞書もprint()関数で直接表示できます。
print()関数と変数の表示
PyCharmで変数に日本語を使うと、ハイライトされます。非推奨だからです。つまり英文字で書いた方がいいという警告です。
とはいえ、実行に影響は全くありません。
5. 【変数の値を表示する】 変数に格納された値を表示するには、変数名をprint()関数に渡します。
6. 【文字列と数値の連結】 文字列と数値を連結して表示するには、数値をstr()関数で文字列に変換する必要があります。
7. 【区切り文字の変更】 print()関数では、sepパラメータを使って、出力される各値の間に挿入される文字を変更できます。
f文字列(f-strings)と .format() メソッド
8. 【formatメソッドを用いる方法】
formatメソッドとは
formatメソッドは、文字列中に後から値を挿入するための方法です。
formatメソッドの使い方
{}を文字列に含め、その部分にformat()関数で指定した値が挿入されます。
9. 【 f文字列を用いる方法】
f文字列とは
Python 3.6以降で利用できる、文字列内に変数の内容を直接埋め込むことができる機能です。
f文字列の使い方
文字列の前にfをつけ、波括弧({})内に変数名を記述します。
10. 【formatメソッドの使い方をさらに詳しく】
formatメソッドについてもっと知りたいという方も多いので、さらに実例を上げます。
formatメソッドは非常に柔軟で、多様なデータの埋め込み方ができます。ここでいくつかの例を挙げてみましょう。
使い方は、print()関数の文字列にある、{}の部分に'太郎'が挿入されます。
print('私の名前は{}です。'.format('太郎'))
この場合は位置を指定していなので、順番に挿入されます。
11. 【formatメソッドで複数の値を挿入する時】
formatメソッドで複数の値を挿入する時は、複数の{}を使用して、複数の値を挿入することができます。
print('私の名前は{}です。{}歳です。'.format('花子', 12))
12.【formatメソッドでキーを指定して挿入】
formatメソッド内でキー=値の形式を用いて、文字列内の特定の場所に値を挿入することもできます。
print('私の名前は{name}です。{age}歳です。'.format(name='太郎', age=15))name='太郎', age=15とキーを設定 することで、対応する値が、print()関数の文字列に挿入されます。
インデックスを使用して挿入
13.【formatメソッドでインデックスを指定して挿入】
formatメソッドで値を渡す際、インデックスを使用して、特定の値を複数回参照することもできます。
最初の例ではインデックスを使用してformat メソッドに渡す値が1つだけでしたのでprint()関数内では インデックスの指定を0としています。
次のケースでは渡す 値が2つあるので、インデックスの0と1を入れたい場所に記述しています。
14.長いコードの改行の仕方、print()関数内での改行について解説
コードを記述していて通常は長くてもあまり気にしないでいいのですが、このウェブサイト上で 皆さんに見せる時に改行しないとコードが表示できないケースがあります。
単純に、コード内で改行するとエラーになりますが、文の途中で改行する場合は 改行の前にバックスラッシュを入れることで 改行してもエラーを出さずに済みます。
またprint()関数内で改行したい時、結果に改行を反映したい場合には改行したい場所で\n を入力します。
以下のコードでは、バックスラッシュが¥で表示されていますが、同じ意味です。
print('彼の名前は{0}です。{0}は勉強が得意です。' \ '\n妹の名前は{1}です。{1}は勉強が嫌いです。' \ .format('ハルト', 'マユ'))PyCharm でバックスラッシュの下に波線が表示されていますが、問題ありません。補完機能が働いているのです。(こんなコードでいいのかと、画像にする為なんですよ。)
15. 【formatメソッドでフォーマット指定をして挿入】
formatメソッドでは、値を文字列に変換する際のフォーマットも指定できます。例えば、数字を特定の形式で表示することができます。
#浮動小数点数を小数点以下2桁で丸めて表示 print('円周率は約{:.2f}です。'.format(3.14159)) #カンマ区切り print('{:,}'.format(111222333))
【 f文字列を用いる方法】
16.【 f文字列を用いる方法】をもっと詳しく
formatメソッドよりも可読性が増したf文字列の使用例についてさらに解説します。
f文字列で、変数の値を直接文字列に埋め込む基本的な例です。
name = '太郎' age = 20 print(f'私の名前は{name}です。年齢は{age}歳です。')
17. 計算式の結果を埋め込む
f文字列内で直接計算式を書き、その結果を出力することもできます。
width * heightの式をprint()関数の中に記述しているので、計算結果が直接文字列に埋め込まれます。
width = 10 height = 5 print(f'長方形の面積は{width * height}です。')
18. f文字フォーマット指定
f文字列では、:の後にフォーマット指定子を使用して、値のフォーマットを指定することができます。
19. f文字で数値を0埋めして文字列化
{0:05}、「0埋めを意味する0」に続けて「最小幅」を指定している。
# 0埋めで5文字 num = 234 print('{0:05}'.format(num))
20.f文字で辞書の値を参照
f文字列を使って、辞書の特定の値を直接参照することができます。
記述する時は、辞書名、personの'name'キーと'age'キーというように記述することで、対応する文字列がprint()関数の文字列に埋め込まれます。
person = {'name': '花子', 'age': 18} print(f"彼女の名前は{person['name']}です。年齢は{person['age']}歳です。")
21.f文字で 複雑な式を使用
変数nameの値を.lower()メソッドで小文字に変換し、その結果を文字列に埋め込んでいます。
name = 'TARO' print(f'名前を小文字で表示: {name.lower()}')