24時間を超える勤務時間の合計

24時間を超える勤務時間の合計 Excel2016
24時間を超える勤務時間の合計

日付をまたぐ夜勤のアルバイトの給与計算をしています。

Excel 時間の計算~エクセルの中級技3 5回

夜勤のアルバイトの給与計算~時間の計算

アルバイトの給与計算で、退社が午前0:00を過ぎる場合の「勤務時間」の計算をしています。 勤務が日付をまたぐ場合の給与計算をエクセルでするにはシリアル値の理解が必要です。そこで退社時刻が翌日になる場合は、終了時刻に1を加算してから開始時刻を減算しました。

24時間を超える勤務時間の合計

では、E3に入力した数式を下までコピーし、 次に勤務時間の合計を出します。
=SUM(E3:E9)
大変です。24時間を超えた分が0になっていまいました。
セルの書式設定で、シリアル値を見ると、3.395833333 とシリアル値で表示されていますね。3は3日分(24時間×3)を意味します。

24時間以上の時間が正しく表示されるように、 「セルの書式設定」の「ユーザー定義」を以下のように変更します。秒が不要なら [h]:mm
24時間を超える時間の合計がきちんと合計されて表示されました。

給与を計算

G3セルに給与を計算する式を入力します。


G3=E10*24*G2 ここでも1つ注意が必要です。
合計時間に24をかけていますね。
シリアル値では、1日を1として計算しますから、
時給を計算する場合は、1日は24時間ですから24倍しなければ、 正しい結果は表示されません。
ところで、サンプルの勤務時間計算では、夜に出勤して翌日の朝退社ということになっていますが、早退することもあるかもしれません。 そのような場合を考えると、E3セルに入力する式にはIF関数で場合分けをする方が良いでしょう。
=IF(C3<D3,D3-C3,D3+1-C3)

?なんでこんなにややこしい

何でもやってくれるExcelなのに、時給計算がどうしてこうもややこしいのか と疑問に思うかもしれません。
 
実は、Excelに「時刻」の概念はあっても、「時間」の概念がないからです。

つまり、セルに「5:00」と入力したときに表示される「5:00」は「午前5時」 の意味なのです。けっして「5時間」の意味ではないということなのです。 
もちろん、見た目は同じです。
「5:00」と表示させて5時間という「時間」を表すことはできるですが、
その「5:00」はやはりExcel上では「午前5時」にすぎないのです。