繰り返し処理でCellsを使う

これをサンプルのセルの背景色をA1からA10まで赤く塗る記録マクロに適用すると

 For カウンタ変数 = 1 To 10
 Range("A" & カウンタ変数).Interior.ColorIndex = 3  ' 繰り返し回数までの処理
 Next

のようになるのです。 この例の場合は For 文と Next 文の間に記された命令が カウンタ変数が10になるまで10回繰り返されることになります。

For ～Nextは、次のように使います。 カウンタに使う変数は、宣言しないといけません。
それから変数の型も指定しないといけませんね。
変数は、ローマ字でkとかiとか書いてもいいのですが、
変数を先程は、カウンタ変数としましたが、こんどは「行は変数」という名前にします。

Sub 背景を塗るColorIndexで()
    Dim 行は変数 As Integer
    For 行は変数 = 1 To 10
    Range("A" & 行は変数).Interior.ColorIndex = 3
    Next
End Sub

Sub 背景を塗るColorプロパティで()
    Dim 行は変数 As Integer
    For 行は変数 = 1 To 10
    Range("A" & 行は変数).Interior.Color = RGB(255,0,0)
    Next
End Sub

それから、セルの範囲は、Range("A1")という指定方法のほかに、
Cells(1 , 1)という指定方法もあります。

列番号はA,B,Cを1,2,3と読み替えるだけです。
マクロの時は、Cells(行番号,列番号)のほうが、扱いやすいですね。

セルを斜めに赤く塗りつぶすマクロは、Cells(行番号,列番号)と、
For～Nextを使って、次のようになります。

Sub セル斜めに色を塗る()
    Dim 行は変数 As Integer
    For 行は変数 = 1 To 10
    Cells(行は変数,行は変数).Interior.ColorIndex = 3
    Next
End Sub
    

せっかく変数があるので、それをColorIndexに利用します。

Sub kurikaesi3()
  Dim 変数 As Long
  For 変数 = 2 To 21
  Cells(変数, 変数).Interior.ColorIndex = 変数
  Next
End Sub

コードを実行すると、このようになります。セルの変数とColorIndexの変数が同じです。

こちらは、変数を2つ使っています。

Sub kurikaesi4()
  Dim hensuu1 As Long, hensuu2 As Long
  hensuu1 = 21
  For hensuu2 = 1 To 21
  Cells(hensuu1, hensuu2).Interior.ColorIndex = hensuu2
  hensuu1 = hensuu1 - 1
  Next
End Sub

コードを実行すると、このようになります。Cellsの変数hensuu2とColorIndexのhensuu2が同じです。

For～Nextステートメントについては、まだまだ例題を紹介していきますよ。

今日の講義は以上です。お疲れ様でした。